まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

とても不思議

こんにちは。

 

塔村です。

 

今回は、前回書いた「教養を学ぶー音楽編ー」の最終回のことについて書きます。

manataro1112.hatenablog.com

 

音楽の最終回であり、夏休み前最後のゼミでもあった7月19日(金)は、音楽の講義の振り返りを行いました。

 

まず、事前課題として作成したマインドマップをもとに、講義を経ての自分の考えを整理し直しました。
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紫が付け足した部分です。こうして改めて振り返ると、講義を受けたことで「音楽とは」に対する考えがより膨らんだと気付きました。前回のブログと重複しますが、難しく捉えすぎず、感覚的に自分がしたいように自由に表現できるものが音楽であり、人によって感じ方は様々だから正解や間違いなどないということを学び、音楽への概念が変わりました。

「空間を音でデザインする」「完成されたものだけが音楽ではない」という西田先生の名言も強く印象に残っています。

 

 

次に、グループで話し合いを行いました。長崎で音楽の講義を受けた際に、西田先生に何度も「素晴らしい」というお言葉を頂いたくらい、真面目に音楽と向き合い、遊び心を忘れずアホになって楽しく活動しました。そんな私たちですが、いざ「じゃあ、感想を誰か発表してください。」と言われるとシーンって黙ってしまうんです。そのことについて長崎大学の学生さんが不思議に思って、ゼミで改めて考えてみようということで話し合いました。

 

・「発表してください」に対してどう行動するか

私は「発表してください」でも「何か質問ありますか」でも基本的に挙手します。ただ、緊張がとんでもないので、誰かが先に言って空気が和んでから行動することが多いです。

 

・その行動の背景

何度経験しても緊張がとんでもない私が何故発表するのか。それは、受け身ではなく、そこに参加したいからです。 音楽の講義でもありましたが、ライヴやパフォーマンスは参与型上演型の大きく二つに分かれていて、参与型は”最大限に音的・身体的に参与すること”を目標としています。講義にしても講演会にしてもライヴにしてもせっかくお金や時間を費やしているのならば、インプットで終わらず一緒になってそこに参加したいという気持ちが強くあります。昔からそうだったわけではなく、ゼミに入り、哲学や文学の講義を受けて、「なぜ」と常に問いを立てることの大切さを学んでからそう思うようになったと感じました。問いを立てることを意識することで自ずと自分の考えや他の人の意見を深堀りしたり、疑問が生まれたりするのだと思います。

 

グループで話すと面白い意見がたくさんでてきました。 間違っているかもという気持ちが大きかったり、考えがまとまらなかったり、他の人と意見がかぶって先に言われてしまったり。他にも、前の人がものすごく良い意見を言っていて自分がそれと比較されるのではないかという不安や他の人の意見と自分の意見を心の中で比較して考えを整理しているという理由から、発表タイムでシーンとなってしまうということが分かりました。

グループだと少人数だから話しやすいけど、発表となると個人に注目するから無駄に緊張してしまい、そのせいで上手く話せないから発表を避けるという意見もありました。たしかに私も頭の中では考えがまとまっているのにいざ発表となると上手く伝えられず、終わってからああいえば良かったとかあれ言い忘れたと反省することが多々あります。そうなるなら最初から発表しない方がいいやとか思ったりもしますが、慣れるためにも私はめげずに発表しています。

 

みんなが発表しやすい雰囲気をつくるためにまずは自分が発表するというゼミ生や、他の人(後輩とか)が成長するための機会提供と捉えて敢えて自分は何も言わないという4年ゼミ生もいて、なんだかとても新鮮でした。そう考えると私は自分のことばっかで自己中な奴だなと思ったりしました。

「発表してください」だから「この答え分かる人ー?」とは違って、正しいとか間違っているがないはずなのに、正解を言わなきゃという暗黙の了解がどこかあるのは、そういう風に教育を受けてきたからなのではないかというゼミ生の意見もあり、知らないうちにたしかにそう感じているかもとか、それも関係してるのかもなーと思いました。

 

 

この「発表してください」のような”環境からの要求”に対してどう対処するかという頭の中の仕組みを考えました。環境からの要求が自分にとって『無関係』なものか、『肯定的』なものか、『脅威』となるものか、それとも『挑戦』となるものか、まずはその性質や程度を評価する段階である1次評価があります。1次評価で環境からの要求が『脅威』または『挑戦』と認知されたら、その要求を満たすあるいは回避するために自分に何ができるかを考える段階があります。それが2次評価です。この対処するための努力をコーピングといいます。

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 私たちは「発表してください」という環境からの要求を『脅威』と捉えている人が多いからシーンとなってしまうのだと考えました。もっと『挑戦』的になるにはどうしたらいいか。答えは出なかったけど、改めて考えると深くて面白かったです。

 

それではまた次回。