まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

音と音楽と静寂と

こんにちは。

 

塔村です。

 

えー、音楽について学んだこと、書きます!

遅くなりました!(土下座)

 

7月13日(土)、朝から2時間バスに揺られて、長崎に着いたと思ったら大雨。それまではワクワクしていたのですが、朝が苦手かつ雨が大っ嫌いなもんで。濡れるし臭いし、正直めんどくさいなぁとか思ってしまっていました。

しかし!そんな気持ちが吹き飛ぶくらい、講義とその後の懇親会も含め、楽しくて楽しくて一日が本当にあっという間に過ぎました。長崎に来てよかった!と心からえるくらい充実した時間を私たちに与えてくださった講師の方は、長崎大学の西田先生です。

 

西田先生は、音楽が大好きで、大学ではホルンを専攻していましたが、3年生のある日突然、音楽を聴くのも演奏をするのも嫌になってしまったそうです。音楽が大好きということに変わりはないのに、何故か音楽と上手く付き合っていけない。

そこで、捉え方を変えたそうです。音楽を音楽だけとして捉えるのではなく、音楽と人とのかかわり」という観点から捉えることで楽になり、それが現在にも繋がっているといいます。

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午後1時過ぎからの講義は、簡単な音遊びから始まりました。みんなで円になって手拍子したり、おもちゃをリズムよくパスしていったり、それだけでもう音楽になるということに早くも感動しました。ここでは、過ぎ去ったことは忘れるということを学びました。オーケストラとかでもそうだと思いますが、ミスがあっても途中で止まって流れを崩すというこをせずそのまま進行し、全体のまとまりを第一に考えることが大事なんだなと思いました。

あとは、楽器を用いた「なんでもバスケット」をしたり、3重の円になってみんなでテキトーに楽器を演奏したりしました。なんでもバスケットは久しぶりにやったから純粋に楽しかったです。演奏は、即興でも経験がなくてもそれっぽくなるということを学びました。今まで学校で習った音楽の授業では、楽譜に従って一音も間違えることなく楽器を演奏したり、歌を歌ったりしていたので、それが当たり前みたいな感覚が気づかぬうちにあったのだと思いますが、今回こうして自由に好きなように音を奏でるだけでもう音楽が完成されて、しかもそれに間違いも正解もないということに気付けたので、これでいいんだって今までの当たり前が覆されたような感じがしました。

 

休憩をはさんで次は、3つのグループに分かれて音楽づくりを行いました。手をたたく、手を2回たたく、足でドンってする、やすむ、の4パターンを16コ繋ぎ合わせてひとつのリズムフレーズを作り上げました。f:id:manataro1112:20190813174253j:image
シンプルなリズムの組み合わせを変えるだけで各グループごとに全く違ったものが出来て、それだけで面白いと思ったのに、声を出す、隣の人とハイタッチするなどのアクションを足すことでさらに個性が出ていて、とてもとても面白かったです。恥ずかさを捨てアホになること、それが自ずとやってやる!ていうやる気に繋がるし、何より心から楽しめると学びました。f:id:manataro1112:20190813174313j:image

体や頭をたくさん使った活動の後は、リラクゼーションを行いました。ゆったりしたBGMと共に疲れた体をさらさらさら~と癒しました。その日の疲れだけでなく、日々のストレスや疲労も少し改善されたような感覚でした。

 

再び休憩をはさみ、サウンドスケープを行いました。景色、風景のことをランドスケープというように、音の風景のことをサウンドスケープといいます。目を瞑って耳をすませ、”音”を聴きました。一番高い音、一番近い音、一番大きい音。日常には様々な音があるけど、こうして”音”だけに集中するのはなんだか初めてでした。

そのあとは長崎大学内を色んな”音”を聞きながらお散歩しました。 たくさんの音を聞くということだけを意識し、他にあまり何も考えずに歩くと、朝のイライラの元である雨にさえも風情を感じ、雨も悪くないなと思えるようになりました。また、二人一組になり、一人が目を瞑って歩き、もう一人がその人をリードするという形でお散歩しました。ここでは音よりも視界が遮られたことのほうが大きく、普段どれだけ視覚に頼って生活しているのかということが分かりました。だからこそ余計に耳を澄まして生活してみようという気持ちになりました。

教室に戻り、次はトーンチャイムを体験しました。ハンドベルに近いけど、ハンドベルよりももっと美しい音色を奏でるトーンチャイムの演奏は、眠たくなるくらい心地よかったです。自分が演奏する側に立ったときもそれは同じで、ずっと聴いていたいと思いました。

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最後に、西田先生オリジナルソングで講義を締めくくりました。半日を共にした先生方とゆかいな仲間たち一人ひとりに感謝と「君は素晴らしい!」ってことを全力で伝えました。

 

 

講義を受ける前までは、音楽ってどういう風に学ぶんだろうと想像がつきませんでした。
manataro1112.hatenablog.com

 

講義を通して、耳を澄まして”音”を聴くこと、全身で”音楽”を表現すること、アホになって”音楽”と向き合うこと、様々なことを学びました。何気ない日常でたくさんの音と触れているのに、イヤホンして歩いてるのとか、雨嫌いって言ってイライラしてるだけとかすごくもったいないなと感じました。

 

風景を目で楽しむだけでなく、アーティストの曲をただ聴いて楽しむだけでなく、”音”や”音楽”ともっと密接に関わっていきたいです。

 

それではまた次回。