福岡マラソン2019
まずは、私がなぜボランティアに参加しようと思ったのかについて書いていきます。
初心者の私でもこうして無事に完走できたのは、多くの大会関係者の皆様に加えて、たくさんのボランティアの方々の支えがあったからです。先ほどのブログにも書いてありますように、ボランティアという形で恩返ししたいという思いから今回の参加に至りました。
私が担当したのは、スタートラインへの誘導でした。なので、ランナーよりも早く会場に集まり、スタンバイしました。スタートするまでの約1時間、天神地下街で看板を持って立ち、話しかけられたらご案内するといったシンプルな任務でした。
ランナーだけでなく一般人も通るところなので、積極的に誘導するというよりは、基本的に困っている人が来たら対応するといった感じでしたが、なんとなく私がボランティアに参加した意味?価値?ってなんだろうって一人で考えてしまいました。
というのも、最初は無言で突っ立っているだけだったので、横を通るランナーっぽい人にせめて「おはようございます」と話しかけようと決め実践したものの、なかなか「がんばってください!」とエールまで送ることが出来ずにいたのです。
強制されたわけではないし、ボランティアだから何かしたとしても時給が発生するわけでもないのですが、相手の立場になって考えて、私の少しの言動で嬉しい、勇気をもらった、助かった、有難い、と思ってもらえるなら、やれることをやろうと思いました。だから、一瞬で通り過ぎてしまうランナーさんたちに「おはようございます、がんばってください!」と(恥ずかしさもあって)言い切ることが出来ずにいたことを、もどかしく思いながら任務を終えることになりました。
地下街から地上に出ると、ちょうどぞろぞろと大勢のランナーがスタートラインに向かって進み始めていました。市役所前に看板を返しに行こうとするも、途切れることなく続く列に道を塞がれてしまったので、他のボランティアの方たちと立ち止まってその光景を一緒に眺めていました。
看板を持って誘導するという任務を果たし終えたため、はやく始まらないかな~とランナーさんたちと同じ気持ちでただただスタートを待っていました。
そのときふと、一人のボランティアの方にランナーさんたちが次々とゴミを渡しているのを見ました。これだ!私に出来ることはまだある!まだボランティアは終わってない!そう思った私は、朝、市役所の方から「帰りにゴミなどが落ちていた時はこの袋にいれてください」といただいたビニール袋を取り出し、そのボランティアの方と同じようにゴミ回収を行いました。
そのボランティアの方が意図して行っていたかは分かりませんが、ビニール袋を持っているのが目印になり、ランナーさんたちが防寒のために使ったカッパや飲み終わった栄養補給ゼリーなどの走る時に邪魔になるゴミを次々と渡していたので、去年自分が走った時も寒くて鼻水がでてティッシュで拭いたけどゴミ箱が設置されてる場所までそれを持ったまま走ったなぁとか思い出しながら、ランナーさんたちにいかに気持ちの良いスタートをきってもらえるかということを考え、真似しました。
袋を広げながら立っていると自然とランナーさんたちが寄ってきて、「これお願いしまーす!」みたいな感じで次々とゴミを入れていくので、任務終わった後でもこうして役に立てることがあって良かったなぁと思うし、ゴミ回収のついでに頑張ってください!ってエールを送ることも出来たので、モヤモヤしていたものがスッキリしました。
ボランティアをするきっかけや目的は人それぞれだと思いますが、私は、相手のためを思って何かすることがボランティアだと思っています。高校生の時、JRC(ジャパンレッドクロス:日本赤十字)部という部活に所属しており、募金をしたり、小学生の野外活動をサポートしたり、お祭りの後のゴミ拾いをしたりと様々なボランティアに参加しました。ある日、部員以外の子がボランティアに参加していたので理由を聞くと「推薦のため」と言っていました。なーんだ、自分のためかと思いガッカリしました。
もちろん、ボランティアをされる側(言い方あってるかな?)からしたら、たとえボランティアをする目的が自分の推薦入試のためだとしても気付かないし、影響を受けることはありません。しかし、私は相手のためを思って何かすることに意味があると思います。気持ちの問題かとは思いますが、私はその方が相手も心地よいし、自分もやってよかったなと思えると思います。
今後もボランティアに参加する時には、何かないかなと、小さくても自分にできることを見つけて、相手を思いやり、全力でサポートしていきたいと思いました。
それではまた次回。