まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

アルバイト⑤

こんにちは。

 

塔村です。

 

久しぶりのアルバイトブログです。

 

 今回は先日レストランに来られたお客様に関して感じたことを書きます。

 

この時期になると、来店されたらまずお客様からお上着をお預かりします。先日来られたそのお客様は40代くらいの女性で、コートを羽織られていました。コートをお預かりしたとき、ふっと鼻にハーブのような香りが入ってきました。私は、シェフが新メニューを作っていてその香りなのかなと思いました。

 

しかしそれはどうやらその女性の香水の香りでした。個人差はあると思いますが、私にとっては刺激的に感じる香りで、しかも店内全体に充満するような威力がありました。

 

お客様に対して大変失礼ながら、なんでこんなのつけるかなと不快に感じていた時、ハッと過去の自分を思い出しました。

 

数か月前のある日、営業中にトイレに行きたくなったので行きました。戻ってきて再び作業を開始しようとしたとき、シェフから「香水か何かつけてきた?」と言われました。私は正直に「はい。」と答えました。

 

私は匂いフェチなところがあり、他人や自分の香りを気にします。そのため、その時も夏の暑い時期ということとトイレの後ということとバイトへのやる気のためということで香水をつけました。

 

シェフは、「学校とか買い物の時はいいけど、ここでは控えて。俺はお客さんにお料理を五感で味わってほしいと思っているから。お料理を作る音、お料理の見た目、お料理の香り、お料理の味、お料理の舌触り・歯触り。その全てを楽しんでもらう空間を大事にしているんだ。」と私に教えてくれました。

 

その時たしかに、シェフのこだわりというかポリシーを考えると申し訳ないなという気持ちがあり、反省しました。

 

しかし、先日来られたその女性の強烈な香りを経験したときにようやく、以前シェフが言いたかったことが本当の意味で分かったような気がしました。

 

もちろん、自分の好きなことを好きなように楽しむことは良いことだし、全ての人にその自由があると思います。しかし、時にそればかりでなく、相手がどう思うか、どう感じるかということまで考えなくてはならないときもあるのです。

 

そう、思いやりです。

 

自分がこうしたいああしたい、自分さえよければいい、ではなく、相手を思いやるその心が大事なのです。

 

人は決して一人では生きていけないから、どれだけ相手を思いやれるかは非常に重要なことであり、自分が相手を思いやることで、相手も自ずとそれに応えてくれるようになるのだと思います。

 

これはまた別の話になりますが、相手は自分の鏡だとシェフから教わったことがあります。自分が相手にしている行為がそのまま相手も自分にしてくるのだと。

 

思いやり、大事です。

 

お客さんはお冷を欲しているとか、シェフは次に私に何をしてほしいとか、あらゆることを意識しながら、相手を思いやりながら、これからもバイトに勤しんでいきたいです。

 

でもこれはバイトに限らず全てに言えることだと思うので常に心掛けていこうと思っています。

 

それではまた次回。