まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

わたし、福岡にいながら地域のためにできるコト考えたい学生です!

こんにちは。

 

塔村です。

 

3月5日(火)に地域創生のミートアップに参加しました。

peraichi.com

 

場所は、渋谷にある「UB1 TABLE(ユービーワン テーブル)」というユナイテッド株式会社が運営する社員食堂で開催されました。ここは一般のお客さんも利用できるレストランで、とってもオシャレでした!

ub1table.jp

 

united.jp

 

 

私は生まれも育ちも茨城で、大学を機に福岡に来ました。高校生の頃は、どこか違うところで大学生活をはやくスタートしたい!という気持ちが強かったのですが、離れてみて地元の良さに気づきました。一人暮らし3年目となる今でも常にホームシックというくらい地元大好き人間です。そのため就職は地元に戻りたいな~と考えていて、そんな時にこのイベントを以前森田ゼミにお越しいただいたビジップの平野さんを通じて知りました。(以下のブログにその時のことが書かれています。)

manataro1112.hatenablog.com

 

 

まずはじめに、学生の強みを生かした地域活性化の事例についてお二方よりお話をいただきました。

 

おひとりめは、熱海の老舗旅館「法悦」でアンダー23 チーフアドバイザーとして地域活性化の取り組みをされている大坂さん。
www.atami-houetsu.com

 

大坂さんは、Joe Ishiyama Planning Officed(JIPO)インターンをされています。実は、JIPOさんは今まで学生インターンを受け入れていなかったそうです。しかし、大坂さんの地域創生のために学生として何かしたいという熱い想いが伝わり、共にお仕事をするようになったといいます。

 

今年法悦さんは創業55周年をむかえます。それにあたり、熱海年間宿泊者数300万人の0.1%(3000人以上)を確実に刈り取るということを狙いとしています。「法悦がいい!」「法悦が好き!」と言ってもらえるよう、時代の変化に合わせてSNSやドローンなどを活用した独自戦略で日々進化し続けています。

 

老舗旅館を大坂さんと同じ学生や若い世代にも知ってもらえるようなきっかけ作りとして名刺をチロルチョコにしてみたり、うまい棒のパッケージを法悦verにデコレーションしてみたり。たしかに、私たちの目に映り「ん!なにこれー!」って興味をそそる良い方法だなと思いました。

 

また、大坂さんはカメラマン、デザイナーの方々などと共に現場で切磋琢磨する中で、プロ意識というものを強く感じたといいます。より美味しそうに魅せるために熱々できたてのお料理を撮ったり、光加減を納得いくまで微調整したり、法悦やお客さんに対する想いを感じたと同時に、学生として携われて良い経験ができたと話されていました。

 

熱海に行ったときは是非とも泊まりたい!と思わされる、とても素敵な活動、そして素晴らしいプレゼンでした。ありがとうございました。

 

 

おふたりめは、昨年平野さんと共に森田ゼミに来てくださったビジップの吉田さん。

実は偶然同じタイミングで会場のビルに到着し、まさか福岡の方とこうして東京で会うとは思っていなかったのでびっくりしました。そして入り口が分からず、舞台裏ツアーのように一緒に地下をウロウロしました。笑(その後無事たどり着けましたが!)

 

吉田さんはドローンやシェアリング・エコノミーについてお話してくださいました。ゼミでもお話していただいたので内容が入ってきやすかったです。

 

文部科学省は2020年から小学校での”プログラミング教育の必修化”を発表しました。その背景としてWebエンジニアをはじめとするIT人材の不足があります。それに伴いビジップさんではドローンを使ったプログラミング講座を開催。また、九州各地でドローン勉強会や体験会も開催しており、ドローンの普及とともに地域創生に貢献されています。

 

シェアリング・エコノミー事業を通してもまた、地域活性化に取り組まれています。シェアリング・エコノミーとは、ヒト・モノ・場所・乗り物・お金など、個人が所有する活用可能な資産をインターネットを介して個人間で貸し借りや交換することで成り立つ経済の仕組みのことです。私もよく利用するメルカリもそのひとつです。

 

ドローンで撮影した映像はやっぱり魅力的で私ももう一回操縦したい!と思いました。笑 福岡からわざわざありがとうございました。

 


次に、地域で困っていることや喜ばれることを考え、そのために学生が提供できる価値とは何かについてワークショップを行いました。

 

私のグループは、北海道出身ののじちゃん、同じ茨城出身のなっちゃん、千葉出身のまこちゃんの4人でした。(そのあとイベント運営者のひとり、中村さんとプレゼンをしてくださった大坂さんも加わりました。)

 

のじちゃんは、おじいちゃんおばあちゃんが住む宮城県のある地域について話してくれました。少子化高齢化が激しく、廃校になってしまう学校や人手不足による深刻な問題が発生しているそうです。

なっちゃんは、同じ茨城でも北の方で、そこでもまた少子高齢化が進んでいると話してくれました。

一方で県南にある私の地域では、少子化どころか子供たちがどんどん増えていて、教室が足りなくなった小学校は増築したり、一学年10クラス(私の時は5クラス)にも膨れ上がりついには新たに中学校が建てられたり、多くの地域が抱える悩みとは逆の困った現象が起きているのです。北と南でこんなにも格差があることに驚きでした。

 

少子化が急速に進む日本において、私の地元では幸せな現象が起きていますが、それには何か訳があるのかという疑問を大坂さんがぶつけてくれました。私自身あまり正確には分からなかったので、帰宅後母に尋ねました。すると、他の地域と比べて子供に対する支援が充実していると言っていました。

例えば、医療福祉費支給制度。高校3年生までは診察料や薬代がなんと600円!!私も兄弟も何度か利用しました。また、長期休みの学童保育も共働きの家庭にとってはとても助かる制度です。夏休みや冬休みのみ学童保育をりようすることが可能な学校は珍しいのではないかと思います。

活性化している地域というのは、人が集まるから活性化する地域活性化しているから人が集まる地域の2種類があると個人的に思っていて、わたしの地元は後者だと感じました。

 

島が好きだというまこちゃんのお話しもとても興味深かったです。ある離島では、建設開始から2年が経過した今でも未完成の建物があるくらい人手不足が深刻化しています。東京オリンピックの影響で技術者が地域から離れ、能力不足となっているのです。

また、鹿児島県の”宝島(たからじま)”は、週2回のみ運航しているフェリーで約13時間、コンビニも病院もない不便の極みであるにも関わらず、人口増加率全国2位という驚異の記録を持っています。

その背景には、役場内に地域振興課・定住対策室を設立したり、移住者のための手厚い支援制度も用意したりといった様々な取り組みでした。他の地域もこのようにして新たな活動を始めたら人口増加に繋がるのではないかと考えました。

courrier.jp

 

 

だいぶ長くなってしまいましたが、以上をふまえて私たち学生が提供できる価値について話し合いました。

 

やはり全体として人口減少が目立ったので、その対策を考えました。主に3種類あると考えていて、1つは元々いた人を呼び戻す、1つは内部の人を盛り上げる、もう1つに全く新しい人を呼ぶ。全部を実現させるのは難しいですが、どれも情報の発信が重要だと考えました。学生の強みである時間がある、動けるを活かして、世代に合わせた情報提供をする価値という案にまとまりました。具体的には、若者へはSNSを用いて情報発信、年配の方々には紙媒体を用いて情報発信など。

 

充実した制度があってもそもそも知らない、知っているけどよく分からなくて利用していないなどの問題点を解決するために情報の発信というのは必要だと考えました。日本人でも知らないようなところが外国人の間では人気観光スポットだったりするのも同じことではないかと思っていて、まずは「知る」ことから始めなければならないと感じました。

 

途中行き詰まったりするときもありましたが、大坂さんや中村さんが助言してくださったので、とても有意義なWSを行うことができました。

 

また、同じ地域創生に興味がある者同士のWSは終始楽しかったです。同士とかひとくくりにしちゃいましたけど、ほんと、みんなすごいなーって感じでした。私以外みんな1年生だし、それなのに考えがきちんとまとまっていて、賢いなーって。でも、思い切ってイベントに参加して、そんなみんなと出会えたから、嬉しいしそれだけで来てよかった!と思えました。こういう繋がりを大切にしていきたいです。

 

WSのあとに主催者の櫻木さんから地域のために何かできるヒントをいただきました。いくつかあるうち一番印象的だったのは、「時間と場所にとらわれない働き方に慣れる」です。オンラインベースの仕事ならばどこでも働けるし、物理的に行くことができない地域でもその地域のために働くことも可能です。スカイプでの会議や面接が普通になってきているし、これからもっとそういったオンラインでのやり取りが増える世の中になると思います。

それを聞いたときに、私は今のまま福岡にいながらでも地元のために働くことができるのではないかと思いました。イベント後、何人かとご飯に行ったのですが、そのときに「地元は戻ろうと思えばいつでも戻れるけど、そうじゃないとこは意外と難しそうだよね。だからとりあえず福岡にいてなんか辛くなったら戻ったらいいんじゃない?」と言われ、なるほどなーと。今までガッチガチに考えていたけど、幅広く捉えることで選択肢が増えると感じました。オンライン最強卍

 

最後にみんなで記念撮影。

f:id:manataro1112:20190309021130j:image

手に持っているのは法悦55うまい棒

 

あ、これも載せておく。心臓にジュバッときたので。

f:id:manataro1112:20190309021141j:plain

 

それではまた次回。