まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

株の学校②

 

こんにちは。

 

塔村です。

 

遅くなりましたが前回(https://manataro1112.hatenablog.com/entry/2018/06/10/142109)の続きで、今回はパート2について書きます。パート2では以下の2点に焦点をあてています。

 

・「売買ルール」を守ること

・(そのために)「メンタル」をコントロールすること

 

1、「売買ルール」って何?

相場で利益を出し続けている”勝ち組トレーダー”には、共通点があります。それは「売買ルール」をきちんと持っていることです。例えば、著者の窪田さんの場合は、①ロスカットは資金に対してマイナス2%以内、②利益確定はなるべく買値プラス10%以上、という売買ルールがあります。このように具体的に”〇〇をしない”とか”ある程度まで達したら〇〇する”とか、自分で設定することを「売買ルール」といい、株で失敗しないための重要事項のひとつです。

 

2、「ロスカット」はなぜ大切なの?

ロスカットとは、損切りのことで、損益がある一定レベルに達したときに、更なる損失の拡大を未然に防ぐために強制的に決済することをいいます。実はこのロスカットが売買ルールの中でも特に重要なのです。ほとんどのトレーダーが勝てないのは、このロスカットがきちんとできていないからです。ロスカットをしないと「資金」だけでなく「機会」も失います。資金を効率よく回転させるためにも、ロスカットは必須です。これをなくして勝つことはできません。

 

「利益20万円→10万円は耐えられない」

「損失10万円→20万円は耐えやすい」

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利益の減少損失の拡大よりもつらい。これは行動経済学におけるプロスペクト理論として知られています。かんたんにいうと、自分の損益がプラスの領域ではリスクを回避する傾向が強くなり、逆にマイナスの領域ではリスクを追及してしまう傾向がある、というものです。たとえば10万円の利益が出ているとします。人はその利益が減るのを避けるために、たとえ株価が目標以下だったとしても決済してしまうのです。逆に、10万円の損失がどんどん拡大しても、戻るかもしれないから保有し続けようと、リスクを追求してしまうのです。

 

ここで大切なのは、感情に流されず損が小さいうちに、素早くロスカットすることです。

 

3、売買ルールを守る「メンタルコントロール

 そもそもトレードの世界ではロスカットすることが多いと考えたほうがよく、そのたびに落ち込んでいては精神的にもちません。「連敗しても冷静でいられる」ハートが必要です。それが、いわゆる「メンタルコントロール」です。連敗しても、それまでと同じように資金を投じる”精神的”な強さです。連敗が続くと自分のルールを疑ってしまい、実行できなくなってしまいます。

 

では、どうすればいいのでしょうか。たとえば様々な事態をシミュレーションしてみるのもいいかもしれません。過去に起こった経済危機や株価暴落は、当時のチャートを見ればよくわかります。バブル崩壊ライブドアショックリーマンショックなど、これまで株式市場では数多くの暴落がありました。これらの暴落場面を自分なりにイメージし、精神力を養うのです。 

 

[まとめ]

・自分で決めた「売買ルール」をきちんと守る 

・損は小さいうちに切る、「ロスカット」が大事

・どんな局面でも動じず、冷静でいられる「メンタルコントロール」をせよ

 

 

ロスカットという言葉を私はこの本を読んで知りましたが、考えてみれば仕事面や恋愛面でも同じことが言えるなと感じました。過去に何度か、30歳やそれ以上になっても安定した職に就かず、「いつか夢は叶う」とか言って親や兄弟に迷惑をかけている人をテレビで目にしました。正直、ナメクサッテンナコイツラと思いました。確かに夢を持つこと、夢に向かって努力をすることは素晴らしいことです。しかし、売買ルールじゃないですけど、自分の中で区切りをつけて、ある程度までいったら、潔く切り捨てることも大切です。いつまでもダラダラと夢を見続け、現実逃避しているようでは、余計に何も手に入りません。恋人に振られたにも関わらず、いつまでもズルズル引きずっている人にも同じことが言えます。次!次!っていかないと。笑

 

普段ことわざとか言わないタイプですけどここでひとつ。

鉄は熱いうちに打て

伸びしろのあるうちに鍛えておけ、若いうちに頑張って能力を高めよという意味の他に、「対処できるうちに対処せよ、物事は時期が大事なので好機を逃さないようにすべし」というのがあります。まさにロスカットですね。ぐずぐずしてタイミングを逃し、後から”あぁ、あの時こうしておけば良かった”って後悔するより、損が小さいうちにスパッと諦めて次のチャンスを掴んだほうがよっぽどマシです。多少のマイナスは大きなプラスのためにも必要なんです。

 

「2」であげたプロスペクト理論についても書きたいのですが、また長くなってしまいそうなので、次のブログにしたいと思います。

 

それではまた次回。