まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

結果発表

こんにちは。

 

塔村です。

 

レジ袋削減対策を実施するべく学チャレに応募し、プレゼンを終えましたが、先月末ついに結果発表がありました。

manataro1112.hatenablog.com

 

率直に申し上げますと、見事採用されました!

 

6件の応募のうちの3件に選ばれたことはもちろん嬉しかったのですが、これで終わりではなく、ここからが始まりなので、気を引き締めて取り組んでいこうと思います。

 

前回のブログではプロジェクトについてざっくりとしかご説明しなかったので、今回はもっと詳しく書いていこうと思います。

まず、プロジェクトを実施しようと思った背景は、”もったいない”を減らしたいという強い気持ちからです。私は基本ケチなので、賞味期限切れで廃棄されてしまう食べ物やつけっぱなしの電気など、あらゆることにもったいないと感じながら、一人で地道に”もったいない”を減らす努力をしてきました。学チャレのプロジェクト内容について考えるとき、この一人でコツコツやっている”もったいない”を減らす作業を、学生みんなでやれば大きな結果を導くと考え、”もったいない”の中でも以前からずっと気になっていたレジ袋に目を向けました。

レジ袋は、購入した商品を持ち運べるだけでなく、その後ゴミ袋としても活用することができる、とても便利なものです。しかし、福岡大学内で使用されているレジ袋は、新品な状態からゴミとなって捨てられる時間が非常に短いのが事実です。お昼ご飯を買うために売店に行き、そこでもらった綺麗なレジ袋がお昼ご飯を済ませた20分後くらいにはもうゴミとなっているのです。私たちはこれを「レジ袋の寿命」と名付けました。レジ袋が便利なものであることには私も同意です。レジ袋をもらうことではなく、レジ袋の寿命が短いことに”もったいない”と感じるのです。私たちはこの”もったいない”を減らしたいです。

 

”もったいない”を減らしたいという想いに加え、世界のレジ袋削減対策もこのプロジェクトを実施しようと思ったキッカケです。特定の地域や国全体でレジ袋の削減対策を行っているところを挙げたらキリがないほど、今や世界中で取り組まれている環境問題のひとつです。私が特に刺激を受けたのは、以前訪れた韓国とフランスです。

韓国でコンビニに行ったとき、お会計を済ませると、買った商品だけが差し出されました。レジ袋いりますか?いりませんか?と聞く以前に、そもそもレジ袋を置いていないのです。フランスでスーパーに行ったときもそれは同じで、どうしても袋が必要ならエコバックを買ってください、といった状況でした。現地の人は袋がないのが当たり前だからエコバックを持ち歩いていたり、そのまま手で持って帰ったりしていました。レジ袋を普段から断っているだけに、日本がそういう環境でないことがすごく恥ずかしいというか悔しいというか、これらの国々を見習うべきだなとその時感じました。

私のこの気持ちが通じたのか、先日ついに日本政府がレジ袋の対策を表明しましたね。政府の意向を受け、福大生がレジ袋対策を行う先駆けとなるよう、このプロジェクトにより一層力を入れていこうと決意いたしました。
www.nikkei.com

 

次に、具体的な対策案についてご説明します。①レジ袋セルフサービス、②運搬用カゴの設置、③いる人・いらない人に分列、④レジ袋に印刷(メッセージ性のある文字やイラストなど)の4案を考えておりましたが、その前に、実施予定場所であるオアシスの業者さん、すずらんさんにプロジェクトの実施に向けて許可をいただくため、問い合わせました。 突然申し出たにもかかわらず、プロジェクトのことを真剣に考えてくださり、さらにご協力をいただけるとのお返事をいただきました。

残念ながら②、③の案については、犯罪(万引き)に結びつく環境を未然に防ぐことが難しくなる、レジを分けることにより偏りが生じ、更に混雑が予想されるなどの理由から実施することは不可能となりましたが、すずらんさんと協力し合いながら成功に向けて①、④の案を土台にプロジェクトを進めていこうと思います。

 

①レジ袋セルフサービス

もったいないと感じているとはいえ、袋がどのようにして使われ、捨てられているのかじっくり見たことがないなぁと思い、プレゼン前にオアシスで観察調査を行いました。その結果、「袋いりません」と断る人が非常に少ないということが分かりました。その理由は、お会計に必死でそれどころではないという人もいれば、本当は袋いらないと思っているけど会話をしたくない、言いだす勇気がない、恥ずかしいという人(これはあくまで私の予想ですが)、そもそも袋を断る気がない人など、様々です。そんな方たちにピッタリな対策が、このセルフサービス案なのではないかと思います。いる・いらないの意思表示をする必要がなく、会計を済ませたらレジの先に設置されたレジ袋を取り、袋詰めを各自行います。従業員さんの負担が減るだけでなく、その行為が面倒と感じてもらえることで、レジ袋削減に繋がります。

しかし、問題点もあります。セルフサービスにするということは、レジ袋をもらってももらわなくてもどちらでも良いのです。自由が故に、中にはレジ袋を必要以上にもらう人もいるかもしれません。その課題については今後煮詰めて考える必要があります。

 

④レジ袋に印刷(メッセージ性のある文字やイラストなど)

このプロジェクトを実施するうえで私たちが心掛けていることがあります。それは、コスト削減です。”コスト”とは、もちろん経済的な意味を指しますが、それ以外に学生や従業員さんが感じる”負担”という精神的な意味も含まれています。どういうことかと言いますと、強制されるのではなく、自らの意思でこのプロジェクトに参加して欲しいということです。世の中には、人の数だけ価値観や考えがあります。自分の価値観や考えに反することを無理矢理させられる、というのは不愉快なうえ、積極的に行動を起こす気がなくなるでしょう。ですので、外側からではなく、内側からじわじわとレジ袋削減に対する気持ちを感じてほしいのです。

そこで考えたのが、レジ袋にメッセージ性を持たせるというこの案です。ローソンやファミマなどでは、既にその対策が取り入れられ、「レジ袋が不要な方は申し出てください」といった文章や、木・鳥などのイラストが描かれたレジ袋が使用されています。しかし本当にそれだけで人の心は動くのでしょうか?それを見て今度からレジ袋断ろうと思った人がどれだけいるでしょうか?もっとガツンとしたメッセージを込めなければ、人は行動どころか、気付きもしません。

 これから具体的にどういったメッセージを込めるか検討しますが、現時点での候補は、「1.72」という数字や「I'M NOT TRASH.」という文字です。知っている人のほうが少ないと思いますが、1.72とは福大で使われているレジ袋1枚あたりの値段です。私はゴミじゃないよ!という英文も斬新でいいかなと思っています。

この案の問題点としては、やはり費用です。少なくとも今かかっている1.72円より高くなります。ですが、私は将来への投資と考えれば、決して無駄ではない費用だと思います。何をするにもキッカケというものがあります。メッセージの込められた袋を見て、レジ袋について考え、行動するキッカケを提供したいです。

 

 

プロジェクトを実施すれば、問題点や改善点はますます増えることになるかと思いますが、試行錯誤しながら、環境に、社会に、そして一人ひとりに良い影響を与えられるよう頑張ります。

 

それではまた次回。