福岡から東京 〜ヒッチハイクの旅〜②
こんにちは。
塔村です。
前回の続きでございます。
【11月4日(日)19:11 @広島】
高速道路に乗り、SAやPAに入れば、ここからはもうボードを使わず自分から声をかけていく方が効率的だと考え、なるべく遠方のナンバープレートを探し、駐車場を不審者のようにウロウロしました。
2組ほど声をかけましたが、方面が違ったり、あんまり先まで進まなかったりだったので、もう少し粘ってみることにしました。
駐車場をウロウロしすぎるのもアレなので、今度は入ってくる車を見ることにしました。そこに1台の車がやってきて、目を凝らすと”三重”と書かれたナンバープレートが!希望を抱き駐車が終わるまでガン見して待ちました。笑
中から降りてきた二人のお兄さんにダッシュで近づき、
私:すみません、私今ヒッチハイクで東京まで行こうとしている者です。大阪方面を目指していますが、どちらまで行かれますか?
お兄さん:京都まで行くけど。
私:乗せていただくことは出来ますでしょうか、、、?
お兄さん:ええよ。ええけど、飯だけ食わして!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
お二人は転勤で福岡にお住まいだそうですが、地元が大阪と京都で、この日はお仕事終わりの帰省だったそうです。最初は少し怖い印象がありましたが、しりとりをしたり、スベらない話をしたり、本当に本当に面白くてお腹が痛くなるほど笑いました。
乗車時間が長かったため私も結構お話させていただきましたが、お二人と比べ、私は本当に話し方が下手くそだなと改めて気づかされました。間やオチなど、もっと話し方を磨かなきゃなと感じました。
また、私は乗せていただいている側なのに、「タバコ吸っていい?」とか「寒くない?」とか気を使っていただいて、どうしてこんなに優しいんだろうと思いました。他にも、お飲み物をいただいたり、どこのSAで降りたほうがいいかとかも考えてくださいました。
最終的に兵庫の宝塚北SAで降ろしていただきました。
ありがとうございました!
【11月4日(日)23:50 @兵庫】
やば!関西に来てしまった!思っていたよりはやい!
とりあえずお腹が空いたので、持参したおにぎりをむしゃむしゃ食べ、一息つきました。宝塚北は綺麗なうえに24時間営業のSAだったので、このままここで朝を迎えようかなと考えつつ、どなたか乗せてくれそうな方はいないか一応周りには目を向けていました。
すると大学生くらいの二人組みがトイレ休憩にやってきました。これはもしかすると、、、
出てきた瞬間に急いで声をかけ交渉すると、「あー、車が二人しか乗れないから、、」そうかー。と諦めかけていたら「今から片付けるからもしよかったら!」とまさかのOK!
お二人は中学時代の友達で社会人と大学生だそうです。中学生の時はそんなに関わりがなかったそうですが、Twitterを通じてお互いの趣味である「旅」をきっかけに二人で日本中を旅するようになったそうです。宿泊代節約のため、車に布団を積み、寝るときは座席をフラットにした状態にするそうですが、けっこう快適と言っていました。
社会人の方は過去にヒッチハイクで日本一周をしたことがあり、自分もいつか乗せてみたい!と思っていたそうです。この日も二人でその話をしていたら、スケッチブックを持った私がいたので、前からずっと思っていたことが実現できて嬉しいと話してくれました。
しかし、最初私をみた時は、金髪の女の子がこんなとこに一人で、しかもこんな時間に何しているんだろう?もしかして家出少女?と思ったそうです。笑 そして声をかけられ、もしかして金を請求されるのか!?と驚いたといいます。笑
こうして家出少女(仮)は滋賀の草津SAまで来ることができました。
ありがとうございました!
【11月5日(月)1:50 @滋賀】
ここでもまた、まあこのまま朝を迎えてもいいかなと思いつつ、心のどこかでもしかすると乗せてくださる方がいるかもという気持ちはありました。
寒さも増してきた中、品川ナンバーを発見。しかし人の気配がなかったので、その車の所有者が来るのを、見える位置で待っていました。
一向に来る気配がないものの、突っ立っていました。すると、「お姉さんヒッチハイクしてるの?」と声をかけられました。振り返ると若い男性が5人。
まさか向こうから声をかけていただけることがあるなんて!という驚きと嬉しさがありました。
聞くと私と同い年だそうです。岐阜で働く5人組はUSJハロウィンの帰りだそうで、そのうち一人はピエロのままでした。3人と2人の2台に分かれていて、私はピエロくんが運転する車に乗せていただくことになりました。
ピエロくんは今の仕事を辞め、旅行関係の専門学校に行くと話していました。リスクを負ってでも自分のやりたいことを追求する姿勢に尊敬しました。私も旅が好きと話すと、将来一緒の職場で働いてたら面白いねと言われ、まだ何も決まっていない私はそろそろ考えないとなあと思いました。
そうして午前3時頃、岐阜の養老SAに到着しました。
ありがとうございました!
高速道路ってだけで全然違う!と進み具合にただただ驚きでした。また、これまでのところ、30分以上乗せていただく方を探さずにこれたことに、運の良さと皆様の優しさを感じました。
開始から15時間。距離にして約740㎞。
福岡から岐阜まで進むことができました。
あと少し!!
③に続きます。
それではまた次回。