さあ、才能に目覚めよう⑥
こんにちは。
塔村です。
前回の続きです。
⦅第Ⅲ部 強みをビジネスに活かす⦆
第6章 強みを活用する
第6章では「個々の資質の活かし方」が述べられています。34の資質すべてを書くととんでもない量になるので、ストレングス・ファインダー(グットポイント診断)から分かった私の資質、5つを見ていくことにしましょう。
アレンジ
・この人は責任ある仕事で才能を発揮する。知識や技術レベルに応じてできるかぎり責任を持たせるといい。
・要するに、この人は管理職にふさわしい器ということだ。〈アレンジ〉の資質を活かし、一人ひとり異なる強みを持つ従業員たちを同じ目標に向かって一致団結させる術を心得ている。
・プロジェクトを立ち上げるときには、プロジェクトのメンバーの選択と配置を任せる。この人はメンバー一人ひとりの強みを最大限に活かし、チームに貢献させる術を知っている。
・また、複雑で多岐にわたる業務を与えられるとがぜん闘志を燃やす。同時に複雑の業務をこなさなければならない環境のほうが好きなのだ。
・いざというときに機転が利くので、順調に進んでいない業務があっても安心して任せられる。必ず自ら進んで打開策を見出してくれるはずだ。
・相互の信頼と協力関係を基準にチームをつくるのがこの人のやり方だ。だから、この人が信頼できないと思う相手、真剣に仕事に取り組まないと思う相手は、この人のチームに入れてはいけない。
共感性
・この人には企業の従業員一人ひとりが何を感じているかを知る手助けをしてもらう。他人の感情を敏感に察知するのがこの人の能力だ。
・ある特定の職務を与える場合、承諾を得るまえに、関連する問題についてこの人も含めてほかの人たちがどのように感じているか尋ねる。この人にとって感情とはリアルで、より実質的なものなのだ。だから、どんな決定を下すときにも感情に重きが置かれる。
・この人が涙を流したら、気づかいはしても過剰反応してはいけない。涙はこの人の生活の一部で、他人の喜びや悲しみに当人より心を動かされ、まるでわがことのように喜んだり、悲しんだりするのである。
・〈共感性〉が特別な天賦の才であることを自覚させる。この人にとっては、あまりにも自然のことなので、ほかの人も自分と同じと思っているかもしれず、また、〈共感性〉が強いことを恥ずかしく思っている場合もあるからだ。それが長所であることをわからせ、すべての人のために活かせる方法を示すといい。
・この人は論理的にというより直感的に決定を下すので、ある行為が正しいと思っていても、その理由を明確にことばで説明できないことがあるが、往々にしてこの人の判断は正しい。だからこの人には、「われわれがすべきことについて、あなたは心の奥底ではどのように感じているか」という尋ね方をするといい。
・積極的で楽観的な人と一緒に仕事をさせる。そうすれば、相手の性格に感化され、意欲が湧くはずだ。逆の言い方をすれば、悲観的な冷笑家と一緒に仕事をさせてはいけないということだ。彼らはこの人を意気消沈させることしかしないだろう。
・ある行為に対して、その必要性が従業員や顧客に理解できないときがある。そういうときこそこの人の出番である。理解できない人たちには何が見えていないか、的確に指摘してくれることだろう。
親密性
・この人に好感を抱いているようなら、はっきりとことばにして伝えるといい。この人の場合、それは不適切な行為にはならない。むしろ、喜んでくれるはずだ。この人は職場でもプライベートでも親密な人間関係を好む。自分はまわりからどう思われているかということが人より気になるタイプなのだ。
・この人は積極的にまわりの人たちと強い絆を結ぼうとする。しかし、そういった人間関係を築くには時間がかかる。だから、同僚や顧客が頻繁に変わる部署に配属するのは考えものだ。
・同僚一人ひとりの目標をこの人に伝えておく。そうすれば、この人はさらに強い絆を同僚たちと結ぶことができるようになるだろう。
・この人に極秘の情報を教えてもほかにもれる心配はない。生来忠実な人で、信頼というものをとても大切に思っている。あなたの信頼を裏切ることはまずない。
・あなたが維持したいと思っている人物とも偽りのない信頼関係を築くよう促すといい。あなたにとって大切な人と企業を結ぶ絆になってくれるだろう。
・〈親密性〉以外のきわだった資質にも眼を向ける。〈目標志向〉〈アレンジ〉〈自己確信〉。これらのうちの一つでもすぐれているようなら、マネジャーの資質を生まつき備えていると言える。この人は従業員たちを見守り、一人ひとりの成功を願っているという思いを従業員にうまく伝えることができる人だ。マネジャーがこういうタイプであれば、従業員は通常より一層意欲的に仕事に取り組むようになる。苦もなくそうした関係を従業員と築くことができるのである。
・この人が持つ包容力も一つの武器だ。その包容力をよく見て、それがどれほど同僚たちに影響を与え、強い絆の一因となっているか、本人にもよく伝える。あなたのそうした眼配りは大いに歓迎され、そのことがお互いの信頼関係をさらに強める一因となることだろう。
自己確信
・重要な決定を下す権限のある職務に就かせる。この人は他人からの指示を望んでもいなければ、必要ともしていない。
・この人にとって、成功への鍵は不屈の精神である。自らが決めた道に確信を持っているため、方向を変えるよう圧力がかかったとしても、決して意志を曲げない。だから、この資格が活かせる役割を与えなければならない。
・終始一貫した態度がこの人の強みだ。重大な局面で、内面からにじみ出る威厳は、同僚や顧客に安心感を与えるだろう。
・自分は行動派というこの人の自己像を支持し、「きみに任せる。うまくやってくれ」にしろ、「直感でどう思うか言ってくれ。私はきみの直感を信じている」にしろ、そういったことばをかけて励ます。
・この人の決定や行動が生産力の向上に直接つながっていたら、そのことをちゃんと本人に伝える。特にすぐれた成果を収めた業務を取り上げ、話をするといい。成果や結果に多大な影響を与えていることが確信できると、さらに実力を発揮する。
・この人には真の強みが活かせないおそれのある分野でも、何かできると思い込んでいる節がある。分野に関係なく、〈自己確信〉がいい結果をもたらすこともないわけではないが、自己主張が過ぎたり、判断を大きく誤ったときには、即座に指摘するといい。この人は根本的な修正を行おうとする人で、的確なフィードバックを望んでいる。
・〈自己確信〉以外のきわだった資質にも眼を向けること。〈未来志向〉〈目標志向〉〈自我〉〈アレンジ〉。このうちいずれかの資質も兼ね備えているようなら、いずれ指導的立場に立つ潜在能力を秘めていると判断していい。
活発性
・部署全体の新たな最終目標や改善点を相談する。そして、この人に合う分野を選び。企画の立案および推進を任せる。
・この人には始動能力があること、そのことをあなたが信じていること、ここというときに頼りにしていることを伝えておく。この人にとって期待はエネルギーの源となる。
・停滞し、議論を重ねるばかりで成果を上げられないチームを任せる。そういうチームを前進させる活性剤となるはずだ。
・この人から苦情が出たときには真剣に耳を貸す。その苦情から逆にあなたのほうが学ぶこともあるかもしれない。だから、この人の側に立ち、この人が率先できる新たな計画や明日にでも実践できる改革について話し合う。ただ、この人にはすばやい対応が必要となる。放っておくと、業務の障害となる要因を生み出す可能性もあるからだ。
・〈活発性〉以外にきわだった資質はないか探る。〈親密性〉や〈社交性〉の資質を持っているようなら、人材登用にすぐれた手腕を発揮し、新人の発掘および戦力増強に一役買ってくれるかもしれない。
・障害に頻繁にぶつからないよう、この人には〈戦略性〉または〈分析思考〉にすぐれた人を組ませる。そういった人たちは、〈活発性〉にすぐれた人が岐路に立ったとき、大いに助けとなる。しかし戦略や分析が先走り、〈活発性〉の障害になりそうなときにはあいだに入って調整する。
これらの「個々の資質の活かし方」は、仕事という環境下で一つひとつ説明されていますが、日常生活におきかえても同じことが言えるのではないかと私は考えます。
私は中学生の時バスケットボール部に所属していました。ある日の練習試合で同級生のチームメイトが怪我をしてしまいました。その痛々しい光景をベンチから眺めていた私は思わず涙を流してしまいました。その時は、なんでこんなとこでもらい泣きしてんだろうくらいに考えていましたが、後日、友達からバスケ部の顧問の先生を通じて「塔村がチームメイトの怪我を自分のことのように悲しみ泣いていた」という話を聞いたと伝えられ、これは他の人にはない私だけの何か特別なことなのかもしれないと感じました。
〈共感性〉の”涙はこの人の生活の一部で、他人の喜びや悲しみに当人より心を動かされ、まるでわがことのように喜んだり、悲しんだりするのである”という部分を読んだとき、まさにこれだー!と思いました。
5つの資質を今後の日常生活や将来の職場でも活かしていけるよう、上記の活かし方は意識していこうと思います。
次回はついに最終章でございます( ;∀;)
それではまた次回。