まなたろぶろぐ

福岡大学卒 社会人2年目

コンセンサスゲーム

こんにちは。

 

塔村です。

 

昨日のゼミについて書きます。

 

コンセンサスゲームというものをしました。こんな感じ☟

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「私の優先順位~理由と共に~」

1、45㎏酸素タンク2個(酸素ないと生きてけない)

2、20ℓの水(水もないと生きてけない)

3、パラシュート用絹布(日よけ)

4、45口径ピストル(母船に知らせる)

5、月の星座用天体地図(道が分かるように)

6、脱水ペットミルク1ケース(水分)

7、磁気羅針盤(方角確認)

8、救命いかだ(消去法)

9、ナイロンロープ50m(なんか使えそう)

10、シグナル用照明弾(あんまいらないかな)

11、注射器入り救急箱(うん。)

12、宇宙食(食べ物必要だけど水分の方が大事。あと水分取られそう)

13、マッチの入った箱(使えん気がする)

14、ポータブル暖房機(これも使えない)

15、太陽電池のFM受信送信機(意味なさそう)

 

自信があったのは1位、2位くらいであとはかなり悩みました。そのため真ん中の方の順位は時間がなく適当につけました。ちなみに、FM受信送信機とは、ある程度の近さになれば母船に連絡できる機械だが、320km以上離れた今は使用不可とのことで即15位に。

 

個人戦のあとは3人1組の団体戦。今回は男女でわかれました。ここでも悩みに悩んだ結局、時間内には決まらず上位と下位だけ発表しました。その後、修正タイムになりましたが、私たちは全部に順位をつけて完成させることに精一杯でした。

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実はこれはNASAからの問題でして、こちらが回答例です。

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こちらの回答例と個人戦団体戦の結果を比較し、絶対値を求めます。その合計によって生存率が左右するのです。数字が大きければ大きいほど、回答例とのギャップも大きいということですから、死ぬ確率は高くなります。

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私やべえな。

 

このコンセンサスゲームから何が言えるのか。

大切なのはこの4つ。

・当事者意識

・共通理解

タイムマネジメント

・抽象度を上げる

 

まず、提示された課題や問題に対し、他人事と捉えるのではなく、当事者意識を持つこと。今回の問題では「320km以上離れた」とさらっと書いてありますが具体的にどのくらいだ?と考えていなかったため、私はこの状況の過酷さに気付けませんでした。福岡市から鹿児島、または広島までがおよそ320km。この距離を歩くのです。冷静に考えたらやばすぎません?しかも月面上だからさらにやばすぎます。これはUXデザインを考えるときにも言えることで、ユーザーはどう思うのかとユーザーの立場になって考えなければ、良いデザインも生み出せません。

 

次に、「これって多分こういうことだよな」と自分で勝手に決めつけるのではなく、「これってこういうことですよね?」と確認すること、周りとの共通理解を得ることが課題、問題解決において重要です。私はFM受信送信機が分からなくて先生に聞きましたが(チキンだから先生~って自分から言えず先生と目が合うまでガン見してました。笑)、他にも”脱水ペットミルク1ケース”とか”シグナル用照明弾”が曖昧できちんと聞いておけばよかったと後悔しました。聞けないにしてもググるなりしなければ、理解不足のまま進めることになり、求められることと全く違う結果になってしまいます。

 

 次に、指定された時間内に求められたことを行えるようタイムマネジメント(タイムキーピング)をしっかりやること。意識はしていたつもりですが、徹底せずに作業を進めていたため、団体戦では時間内に終えることが出来ませんでした。最終結果のみとなってしまったので、中間結果との比較による自分たちの成長(または後退)を確認できず、今後気をつけようと反省しました。

 

最後に、抽象度を上げること。 このコンセンサスゲーム、私は初めてやりましたが、実は中学生の時に似たようなことをやりました。ざっくりと、「飛行機が砂漠に不時着し100km先の中心地まで歩いて行くほか生き残ることはできない」といった内容でした。選択肢の中に今回と同じように”パラシュート”がありました。たしか回答例は1位か2位で、この時パラシュートをほぼ最下位にしていた私は驚きでその記憶が強く残っていました。理由は日よけ。砂漠という環境ですから、日光が半端ないのです。また、パラシュートは大きいから、救助ヘリが来た時に目印になるという理由も含まれていました。そして今回、15品目の中から”パラシュート”の文字を発見したとき真っ先に1位にしました。「使えなさそうで意外と使えるんだな」とドヤ顔で。そのあとで酸素や水の品目を目にしたので、いや流石にパラシュートより大事だよなと順位を変更しました。

しかし、よく、よく考えてください(過去の自分)。

ここ、。砂漠じゃないから!

そう、あの時のインパクトが強すぎるあまり、間違った方向へ進んでしまったのです。個人戦で、①宇宙ということをあまり考えていない、②「320km以上離れた、日の当たっている月面上にある母船」をよく読んでおらず、自分たちが日の当たる場所にいるもんだと思っていた。団体戦では、②について先生に聞き、自分たちは日に当たらない場所にいることを知り、「日よけ対策はする必要なし。でも日陰なら防寒具として使える。」となり結局3位にしました。しかし、宇宙にいることを真剣に考えていれば、宇宙服を着ているから防寒対策も必要ないってことが分かって、”パラシュート”はそんなに上位にしなくてもいいということに気付けたはず。。

つまり、共通理解ができていなかったり、過去に学んだことを変に捉えていたりすると、せっかくの過去の経験がむしろ邪魔になってしまう恐れがあるのです。過去の経験が邪魔にならないようにするためには、抽象度を上げることが必要。抽象度を上げるには、何を学んだか、どんな知識を得たか自分の中で整理し記憶することが大切です。例えば、私は今回、”宇宙食”はやっぱり必要だということや”ピストル”は統制・指揮のため、精神異常対応、自殺として使うこと、”マッチ”は地球でしか使えないことを学びました。

 

[まとめ]

・当事者意識→状況把握
・共通理解→曖昧をなくす
タイムマネジメント(タイムキーピング)→スピード、要領
・抽象度を上げる→過去の経験を生かす

 

この4点をグループディスカッションプレゼンテーションなど様々な場面で活用していけば、より良い結果を出せると考えます。今回は全く活用できていませんでしたが、ゲーム自体は楽しかったです。いかに自分がこいういうのに弱いか、と実際にこのような状況になった時すぐ消えるなと再確認できました。この経験が無駄にならないよう、邪魔にならないようにしたいと思います。

 

それではまた次回。