面的思考のワークショップ
こんにちは。
塔村です。
昨日、常葉大学の安武先生が福岡大学に来られて”面的思考のワークショップ”をしてくださいました。
面的思考とは・・・
①あらゆるレイヤーの情報と組み合わせながら最適な解を見つけるサービスデザインの視点、②言葉の咀嚼や開発プロセスの違いなど様々な課題がある企業の開発の視点、③絵や図で情報化をするグラフィックレコーディングの視点から顧客インサイトを得る発想法であり、統合的に見えない関係性を見つける、非論理思考のことをいいます。
そこで今回は「クリーンソリューション」という架空のサービスを考えるワークショップを行いました。3人一組のグループに分かれてそれぞれが普段感じている掃除に対するイメージや不満、実体験などを付箋にあげていき、さらに自分たちの興味のある業界現状や社会背景、企業情報、製品情報を肉付けをしました。
次にマッピングをしました。
①模造紙に似たような意味の事象が書いてある付箋を集める
②その利用状況に沿って、業界の現状を関連付けて関係性を描く
③さらに社会背景、企業情報、製品情報の関係性も関連付けて描く
④隙間(ギャップ)や強い密集(重なり)に注目して、満たされないニーズや見えない何かを見つけるように統合的なアイデア(インサイト)を考える
私たちのグループは3人の共通した「なかなか掃除を始められない」という問題に着目し、そこから”掃除を始められない原因”や”掃除は始めたけど途中で手が止まり捗らない”、”掃除で得られる達成感”など、それ同士の距離関係や繋がりを話し合いながらなんとかまとめました。 まとめたものから「見えない何か」を見つけるはずでしたが、私たちは結論ばかりにはしってしまい、今回の本来の目的から外れてしまいました。また、ユーザー目線で考えなければならないことは分かっているのに、どうしても企業の立場で考えてしまい、後味が悪い結果となりました。
でも先生には「最終的には良い。なぜあれならこうなったのか分からない」と言われました。自分たちでもわかりません。笑
改善点として、きっちり これ って結論を出すのではなく、あえてふわふわした感じ(これってどうなんだろう?こことここはどう関係してくるんだろう?)を残すことで隙間を見つけやすくすることがあげられます。始めから決めつけてしまったら考える余地がなくなってしまうからです。だから私たちが用いた数式(〇〇+〇〇=〇〇)というのも使わないほうが良いと先生からアドバイスをいただきました。
今回のワークショップは特に最後のまとめの部分は難しく、結果も満足のいくものにはなりませんでしたが、本当にあっという間の4時間でした。何気なく感じていることを改めて言語化したり、自分では思いつかなかった他の人の意見を聞いてなるほどね~と勉強になったり、全体的にとても楽しかったです!
パンフレットからも凄さが滲み出ていましたが、実際に体験してみて改めて常葉大学の学生さんレベル高い!と尊敬でしかないです。いつか一緒にワークショップをする機会があればと思いますが、まずは私自身が最低限のスキルを身につけないと、ですね。
そして悪天候のなかわざわざ福岡にお越しいただいて、充実した時間を与えてくださった安武先生、ありがとうございました。参加して本当に良かったです!
それではまた次回。